<という。
 先日私が薗原ダムの脇を通ったとき走っているのに、ドンドンと後ろの窓を叩く音がした。何かをはねたか、トランクの荷物が動いてそんな音がしたのかと思った。そのまま走るとまた同じ音が聞こえる。車を止め車のまわりや、下や、ドアの所やトランクを確認したがなにもない。急に昔の噂が頭をよぎり、ザワーという気配がしたのであわてて車に乗った。そしてまたドンドンと音がした。私は大きな声で誰に云うともなく「恨みや、こころ残りはあるだろう、思い残し切符を誰かに渡したいだろうが、人に頼るな自分で解決しろー」…もうドンドンという窓を叩く音はしなくなった。気がついてみると大原地内を走っていた。


紫陽花と林檎 2002/9/15(と)

あじさいとりんご 季節はずれの紫陽花が咲きました。秋雨に濡れてきれいです。片品に花卉・花木が入って5年程経つでしょうか。今、農協が力を入れています。メインはトルコ桔梗のようですが様々な花が試験的に植えられているようです。リンゴの花鑑賞用も、試験にわが家でも少し植えてあります。農協より苗木を貰いました。もらいましたと言うよりかりています。そんな中でかなり多くの紫陽花も植えているようです。
 紫陽花は、夢呑(喫茶ムートン)のマスターがわが家のりんご園の林際に植えたのが10年くらい前です。片品で植えられている全ての紫陽花があると言ってました。マスターは研究熱心で紫陽花については相当深い知識を持っています。それは夢呑の庭を見ればすぐわかります。将来紫陽花はどんな栽培がいいか、そしてどんな販売戦略で臨めばいいか具体的意見をもっいるようです。

 近い将来、この紫陽花の紫片品でしかできない紫陽花が大きな脚光を浴びる日が来るかもしれない。

 写真は林檎亭売店裏の一株の紫陽花、夢呑のマスターに頂いたものです。


ミョウガ洗い 2002/8/22 (と)
ミョウガ洗い 昔片品は、群馬県でも倉淵村、吾妻町に次いでミョウガの産地だった。8月の中頃からはどこの家でもミョウガ穫りで忙しかった。昼間収穫、夕方川で洗い、夜は夜で選別と箱詰めの作業に追われるという毎日を送っていた。しかし、今は年寄りしかやっていない。わが家でも婆さんが一人でミョウガ穫りをしている。夕方ミョウガ洗いに行くと、今だ元気に頑張っている、仁三郎兄いと金作兄いが洗いに来ていた。いろんな村の話や、思い出話に花が咲く、ここは男衆(おとこし)の井戸端会議だ。
 このミョウガ洗い場は、サエラリゾート尾瀬が開発を始めるときに道路を舗装し、それまでの洗い場をコンクリートで新しくしてくれたものだ。それが今でも役に立っている。そんな話しも飛び出した。

 今年はミョウガの値段が異常に高い。C級1s1200円いつもの4倍くらいするらしい。農家は野菜の市況がいいか悪いかでその日の元気が違う。しかしあまり顔には出さない…。
 洗っている籠の中のミョウガは、これだけで6・7千円はするでしょう。


案山子 2002/8/5 (と)
案山子 
 さだまさしの歌に出てくる案山子は田んぼの案山子です。この写真は鹿よけに家の婆さんが急遽作りました。はたして効果があるのか無いのか…。でもこれらの案山子は片品のあちこちにあります。鳥よけだったり、鹿よけだったりします。「きかねーけど作ってみたんサー」とたいていの人が言います。案山子に烏がとまっていたり、案山子と間違われたおばあさんもいます。花の駅片品では、毎年秋に案山子コンクールをしています。珍しい案山子なら、雰囲気作りには使えます。国道沿いの田んぼなら話題にもなると思いますし、りんご園にあってもお客様に楽しんで貰えるかもしれません。どなたか作って頂ければいいところに展示します。
 写真はそうめん瓜を植えてある山際の畑奧の林のなかなかから出てくる。


駒の休み 2002/6/16(と)

ラベンダーの草取り 昔の田植えは馬を使って仕事をした。その馬を休める意味合いの、農休みが今も形を変えて続いている。
私の住む菅沼は、朝みんなでラベンダーの手入れ、お昼からバーベキューを村中でやる。

左、一列にひとりづつ入り草むしり、大勢いるとらちがあく。
下はラベンダーの花を摘む、若いお嫁さん。
 








花摘み


桐の花 2002/5/30(と)
桐の花
 働き者の節子さんが言ってたんだけど、桐の花が咲けばもう霜は降りないって…。霜は忘れた頃にやってきます。この片品村では5月末に一番の遅霜が降ったことがあります。もう20年近く前です。私たち仲間で、沼田に作家の井上ひさし先生を呼んで講演会を開いたことがありました。私が中心になり、仲間が応援してくれました。私のたった一つの自慢なんですが、その会が盛り上がって終了し、打ち上げも賑やかにやって、その翌朝です。いろんな作物がやられてしまいました。どのような被害かは忘れてしまいました。井上ひさし先生の印象が強くありますから…。それ以来、5月末までは霜が来るかもしれないと警戒しています。警戒しても防ぐことはできませんから、トマトの定植を6月になってからするとか、花豆は6月になってから生えてくるように播種するとかくらいです。井上ひさし先生と僕

 今年も桐の花が咲きました。そして今日は5月30日、もう大丈夫でしょう。…大ジョウブですよね。

写真は桐の花5/29と昔々のひさし先生と林檎亭々主。
(このベストまだ来ています)








ちびっ子広場と鯉のぼり 2002/4/29(と)

 この写真は、こども広場の遊具とその先に新しい鯉のぼりが泳いでいます。これは農村にとって非常に目出度い風景でもあります。
 それはわずかながらも過疎が進み、老人が圧倒的に多くなっている片品村の現在に、明るい希望を与えます。
 つまり鯉のぼりは、男の子跡取りが出来たという象徴の鯉のぼりです。天高く泳ぐ姿は、明るい将来を予見します。


我らが山ちゃん 2002/4/23(と)
やまちゃん 私は、農業機械、車など、全て農協から購入する。農協の組合員というのもあるし、修理も早く来てくれる。農機の係が3人、それぞれお世話になっている。ここの親方(次長)が通称山ちゃんといって、片品弁の使い手である。この山ちゃんを頼むと、「なるたけ修理してつこうびゃい」という。昨日も堆肥散布機を見てもらった。手早く応急処置をして貰い、仕事が遅れずにすんだ。田植え時期や夏はとにかく忙しいそうだ。人によっては朝の5時頃自宅に電話してくる人もいるという。また農協から一番遠い地区の畑に30分もかかって修理に行くと、燃料がなくなっていたとかいろいろの事が有るらしい。私だけでなく片品の農家の人が、機械のことで一番頼りにしている強い見方が山ちゃんである。
写真−山崎さん


片品ペンション事情 2002/4/3(の)

 片品村には武尊地区と丸沼地区にペンション村がある。そのほかの地区にも一軒二軒と点在している。スキー全盛時代にはペンションを開きたいという人が他県から移り住んできた。一番最近(と言っても15年以上前)分譲された丸沼の第三ペンション村では5軒の分譲に倍以上の応募があった。しかしそれから12年、ペンションのオーナー達が年をとったり職を変えるケースが増えてきている。
 一時のようにお客が入らない。かつては冬のシーズンの予約を開始する10月1日には電話が鳴りっぱなし、一人二人の予約は最初からお断り、いわずもがなの売り手市場だった。それがここ数年ですっかり様子が変わった。電話はさっぱり鳴らなくなり、ようやく土曜の晩だけの稼働ではとても生活していけない。武尊地区では夏のテニス(これは10年前の話だが)、丸沼地区では尾瀬や白根登山など、山岳ガイドで周年の利用者の開拓に努力をしている。それに旦那さんがつとめに出たり、また、諸事情によりペンションを離れていく人も出てきた。
 私も主人の従姉妹の経営するペンションを幾冬か手伝った。あれは確かに大変な仕事だ。価格は民宿とそれほど変わらないのに食事や施設の面では一段上をお客さんが期待している。はじめは定員いっぱいのお客をとっていたところもやがて一部屋位をプレイルームなどに当てて、自分たちでまかなえる人数だけをとるように変わっていくようだ。ペンション村というからには降る雪も多いわけでペンションの食事作りや部屋の用意の他に雪かきという大きな仕事もある。食材が無駄にならないように計画を立てて買い物をしたり。
 でもそうしたことが好きな人にとってはこれは楽しい仕事に違いない。あれやこれやペンションのなかを自分の思い通りに自分好みのテーマパークにできるわけだから。そうして来てくれたお客さんが喜んだり感動したりするのを楽しみにまた何かサプライズを用意する。片品林檎亭などはどこまでいってもようは林檎やとうもろこしが美味しくてお客さんが来てくれるわけだがペンションはまったく何から何まで自分でするのだからこれはやりがいがある。それに今売りに出ているところは結構新しい、丁寧に使われた物件もあるようなので今は買い時。ついこのシーズンも営業していたのでお客さんもそっくり引き継げるわけだし。料理にはざる豆腐をアレンジして出すとか、ハーブの鉢をいろいろ置いたり…、うーん私が片品林檎亭でなかったら買って始めたいところなんだけど。興味のある方はそんなペンションを紹介します。


かたしなの冬まつり・スノーアートコンテスト 2002/2/2
招き猫の雪像 

 昨日から、かたしなの冬まつりとして、いくつかのイベントが始まる。
(催し案内参照)そのイベントの一つが3日まで役場の隣花の谷公園で開かれている。20ほどの雪像が作られ、地元の人は結構多く出ているようだ。なんとか片品の冬を賑やかにしようと関係者は頑張っている。 初日の開会セレモニーでは、尾瀬太鼓、八木節の出演と雪像の審査などが行われ賑わった。この写真は皆様を歓迎する入り口に作られた縁起物の招き猫(建築組合の方が制作)。

 
今日、2日は越本地区の御神火祭で御輿や花火や稚内ソーラン節や尾瀬太鼓や、振る舞いのサービスもあるらしい。片品スキー場入り口の少し先で夕方6時から始まる。
 
地道な努力はいつか実る。


左の写真は片品中の生徒会の参加で優勝カップに片品中の校章がある。


















メール アイコン トップ アイコン