新
百姓問題

このページは農家生活40年、林檎亭々主が日頃から思っている、農業の問題や新しい農業情報などを書いていきます。たまには林檎亭女将にも書いてもらおう。
百姓問題1

短い秋はやることが山積している 2006/10/31
りんご狩りの売店が12日まで。そのあとりんごがふじを収穫。木になったまま凍らないうちに収穫しなくてはならない。さらにトマトのビニールをとって、からを片付けて、花豆の支柱を片付けてカラを燃やす。そして畑にロータリーをかけて畑は終了。それらをしながら「ふじ」の選別荷造り発送をしていく。年内完売を目指して、販売をしていくのだが、余さないように、注文をとりすぎないように気を配りながらりんごの産直をすすめていく。さらにりんごの肥料を雪が積もる前に施す仕事がある。おまけに日が短く、寒いので埒があかない。
片品の秋は雪が来る前にしなければ行けないことが多く、とにかくあわただしい。
身体も寒さの中で硬くなり動きが鈍い。今年最後の50日間の仕事は意欲で乗り切るしかない。



ネグサレセンチュー防除にエン麦を播く 2006/9/27

ネグサレセンチューにとうもろこしがやられて全部で20アール近くが被害にあった。一枚の畑が全部ダメというのではないけれど、ひどいところは3分の2以上ダメになったところもあった。
使える農薬はないし、エン麦を播くしか手がないという。ヘイオーツというエン麦を9月15日までに播種すれば効果が出るという。予防も兼ねて40アールほどに播いた。とうもろこしは簡単な作物と思われているけれど、やってみるといろいろ問題が出てくるし、技術も必要になる。
 


動物の食害にはなす術がない 2006/8/20

今年は7月の長雨のため、動物の餌がなくなったのか、いろいろな動物が出てきて農作物を荒らす。
我が家はとうもろこしを食べられている。代表選手は熊である。他所の集落も含めると、早くから数多く出ている。そのほか我が家では、イノシシが初めて現れた。みたわけではないが、出てくる場所、足跡、食べ方などからイノシシと予想できる。鹿も飛び歩いてとうもろこしを倒してしまう。ムジナは大量には食べないが、毎日数本づつ食べ続けている。カラスは、もろこし畑の周りだけを食べる。
これらは小面積なら網を張るとか対処の仕方もあるけれど、なかな全ての圃場ではやりきれない。

我が家で施した作戦と言えば、カラスよけのカラスのダミーをつるすのと、周囲に見えない糸を張る。イノシシと熊よけに一晩中ラジオをならすくらいだ。被害があれば村役場の担当者にメールを出して、被害の現状をお知らせして、駆除を申請してもらう事くらいか。一番恐いのは、猿の出没です。まだその気配は無い。

写真は、今朝方、りんご園の中に1本植えてある桃を熊と思われる動物が30個くらい食べたあとです。枝も数本折ってあった。
 

 

とうもろこし販売のサイト検索&研究 2006/8/2

夕べテレビ「ぴったんこカンカン」で北海道のとうもろこしなどの紹介をしていました。
そのあと、とうもろこし関係の検索を実施してみました。
我が家のホームページがどのくらいに位置するのかいろいろ試してみたのです。
「とうもろこし」をヤフーで検索をかけると226万の中の11番目に出てきました。
「とうもろこし産直」では16万の中のトップでした。
「とうもろこし通販」は40万の中の3番目。
とうもろこし販売」では71万の中の9番目です。
とうもろこしがほしいお客様はなんという語句で検索するのかよくわかりませんが、ブログのアクセス解析からの情報を元に調べてみました。
ヤフーの場合、スポンサーサイトというのが、とうもろこしの場合最初に3サイトくらい出てきます。
そのいずれもショッピングモールのようですが価格は家より相当高い。農家が直に売るのでは無いのでいろいろ利益を生まなければ行けないのでその価格になるだと思います。

検索結果は良い順位だと思いますが、新規の申し込みはぼちぼちです。
あとは、内容が見やすいとか、買いやすいとかの問題でしょうか。

我が林檎亭のホームページ訪問者は、100前後ですし、ブログは120前後です。
アクセスが多いいから売れるというものでも無いらしいですが、まだまだまだ伸びる余地はあります。

とうもろこしの根腐れセンチュー被害 2006/6/29

とうもろこしの連作の影響か、根腐れセンチューがいくつかの畑で確認された。
転作田で、今年いきなり全面に被害が出たのには落胆した。全蒔き付けの7%位は被害が出るかもしれない。
今年の収穫後は、ヘイオーツを播かなければ来年はとうもろこしの栽培ができなくなる。

「味来」の発芽の悪さと生育の不揃いは群を抜いている。味来ではもうお金が取れない。味来は今年が最後の栽培になる。

それらの事を考えると、とうもろこし栽培は簡単だと言えなくなった。

ブログからソーシャルネットワーキング 2006/3/6

どうすればホームページでものが売れるか勉強中です。
ありがたい林檎亭のお客様からもいろいろな情報をいただいています。
その情報から新しく始めたのが、ブログとソーシャルネットワーキングというものです。
58歳どこまでついて行けるか実践中であります。

農産物を完全に産直しさらに進むところは 2006/2/15

 インターネット産直始めて8年目。どうしたらとうもろこしやりんごがもっと売れるだろうかとホームページのリニューアルを繰り返して今の形に落ち着いた。もうそろそろ新しい構成にしていかないとあきられてしまうだろう。
 農家の人が真剣に産直ホームページのことを考えればたどり着くところは「元気ねっと」だと思う。その元気ねっとの人たちが初心者の産直応援サイトをNPO法人として立ち上げた。名前はアグリコミニケーション、通称使用「アグリコ」という。私も入会し10ヶ月ほど準会員として学ばせてもらった。システムはすばらしい、若い人でやる気のある人は入会してみるといいと思う。なぜ続けないでやめたかというと、一言で言えば俺には合わなかったということだろう。もう我慢が続かない年齢である。

 目的は、自分で栽培したものを自分ですべて売るということなので、その目的に向かっては進んでいる。高いと思われる会費を払っても講習会に参加したり、ネットで情報を収集したり本も買い求めたりして自分なりに、アグリコ退会後も努力は積んでいるつもりだ。とにかく産直の売り上げを伸ばす以外に道が無いのだから。

 そんな中で知ったのがブログというシステムで、もうホームページは、HTMLを知らなくても、作成ソフトが無くても簡単にブログでできる。それぞれ特徴があるから否定することはできないと思うのだが、またそれを語るほどの情報は持ち合わせていない。今考えていることはこのブログを現在のホームページと併用して、またブログの特性を利用してブログからのお客さんを集めることである。たった今、動き始めたところだ。

 自分で栽培した農産物はすべて自分で売るということに加えて、その農産物を加工して販売していくという新たな目標も生まれた。2月9日に立ち上げた私のブログ「尾瀬の麓の農家のやじお」〔やじをは字引によると江戸時代に使われた親爺を逆に言った言葉でも洒落本などでつかわれている〕どうかよろしくお願いいたします。


本当は俺たち百姓が開発してもいいのだが… 2005/11/24

 片品村農協は加工食品に力を入れている。花豆の缶詰、カボチャのジェラード、大白大豆の納豆などなど。つい最近は行者にんにく「尾瀬びる」の餃子を販売した。好評のようです。
 昨日行われた第4回大白祭りで販売していたのを食べさせてもらいました。注目商品です。これら加工新製品は、俺たち百姓が自らの農産物を元に開発してもいいのだが…。まだそこまでは行かない。行事や尾瀬びるの販売は、片品農協の酒屋さん(林檎亭より500b)で、納豆、アイスなどと一緒に売っています。
 写真がへたのため美味そうでなくてすびばせんです。






新規のお客様はみんなインターネットから 2005/11/4

新規のお客様のように見えたときは、たいてい質問をします。
「うちを何で知りましたか」と…。民宿や旅館やペンションのご紹介もありますが、一番多いいのが「インターネットで探した」というお答えです。
りんご狩りの営業をするにあたってホームページ開設は正解でした。
これは開設はもちろん日々更新の成果だと考えられます。




美味そうなリンゴを見たことが無い 2005/10/14

町へ出ると必ずスーパーにより、リンゴの売り場や野菜の売り場をチェックします。
町といっても、前橋や渋川や、沼田市の事です。東京に行けばデパートも必ずのぞきます。
そこで感じるのですが、美味そうなリンゴを見たことがほとんどありません。
今日もあるスーパーでは、完熟でワックスが浮いてきて、テカテカの「つがる」を売っていました。
もうぼさぼさしているのではと思うような色合いとつやでした。
そのほか「秋映」も出ていました。しかしこの二種類だけでした。今は、群馬なら「あかぎ」長野なら「あじぴか」(シナノスイート)「千秋」もあってもいいのにと思ったのです。また平坦地では「ジョナゴール」なども出てくる時期なのに種類があまりにも少ない。リンゴ産地の中のスーパーだから少ないのか…しかたないのか。それくらい売れないのか。

…で強く思います。スーパーマーケットでも、もう少し新鮮な美味しそうに見えるリンゴを売ってくれれば、りんごの消費も伸びるのではないでしょうか。俺たち産直農家にとってもこのことは大いに関係することだと思います。
現状では、りんご好きの皆さんには是非インターネット産直のりんごのご購入をお勧めします。

新鮮さでは絶対負けない産直りんご。

雨上がりのりんご

複合経営への道
 2005/10/3
近くの大きな大根農家が、花を始めました。紫陽花をつくっています。
大根と紫陽花の複合経営です。
その花を見せてもらったのですが、これが手入れも良く、できもいいみたいでした。
なんと言っても花の色が鮮やかで驚きました。
山下惣一さんが言っていた「大規模経営はやめましよう」ということに当てはまる。



 

鳥の害鹿の害 2005/6/3

私の近くの畑にはまだ猿は出ない。出ないが、近くまで押し寄せてきている。猿が出ないことを祈るばかりだ。猿は出ないが、熊と鹿と鳥の害が少し出ている。鹿や鳥に農作物がやられないために、村や県に金網を設置してもらったり、自ら案山子を作り鳥害を防いでいる。
近くの畑で見つけた対策はこんなところだ。

左は作り物のカラスです。右はCDなどの鳥よけです。

カラスの作り物 鳥よけの風車やCD

延々10数キロに及ぶ鹿よけフェンス。
ツツジ咲くフェンス

デメカメが農機具になる時代 2005/5/30

インターネットでものを売る時代。デジカメで商品を撮影してホームページで公開するには、写真がよくなくては話にならない。そんなこともあり私の住む片品村にある少年哲学堂主催、須藤正男写真講座に参加させてもらった。講師がいいと本当に写真が楽しくなる一日でした。
午後1時から夕食の2時間を除いて10時半までみっちり、写真の楽しさを教えていただいた。野外実習「花と人物」が4時間、夜間が昼間撮った写真を見てのアドバイス4時間。時には緊張、時には爆笑、緊張と緩和の8時間でした。本当に優しい教え方で、熱意ががんがん伝わり、人の生き方まで感じさせるような講座だったと思います。
そんなわけで、林檎亭亭主の写真は少しはよくなると思います。
下の写真は講座のとき撮ったものです。

参加者の撮影風景

亭主はこんななりで撮影していました。
都合により大きくは見せません。


林檎亭亭主57歳太り気味

新しいりんご農家 2005/5/1

トラクターで隣の築地集落を通ったら、りんごの新植をしていた。顔見知りなのでお茶をいただきながら少し話をしてきた。片品村にしばらくりんご農家が増えなかったので仲間が増えて嬉しい。早くいい結果が出ますように…。目出度いりんご栽培のスタートの日です。

農協の果樹担当と、近くの人たちが手伝っていた。
早く大きくなっていっぱい実をつけるように

それでも大根が一番 2005/4/18
 
 片品の大根農家の日頃の努力はすばらしいものがあります。連作障害の克服に力を注いでいますが、経営そのものも再検討している農家がふえています。トマトやレタスをはじめたり、果樹を植えたり、花に転換したり、様々な模索が始まっています。しかしまだまだメインは大根で、農協の売り上げも大根がトップです。大根の播き付けが昔より1ヶ月近く早まりました。長期収穫を目指す農家がふえたり、早播きの良品種がでたり、防寒資材が出てきたりしているからだと思います。我が家の集落の一番大きい農家が大根播きをはじめました。豊作と市場の価格の安定を祈りながらのスタートだったと思います。我が家もパイプハウスにビニールを張ると、朝取り野菜やトウモロコシの播種が始まります。

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