雪道の歩き方

歩けるようになってから、ずっと雪国の片品村に住んでいるので、その経験を書いてみます。それで少しでも参考にしていただければ幸いです。
完全ではありません。あくまでも参考ですので、その点をご承知ください。

状況の把握
まず最初に雪の状態がどんな状態か把握する。
雪が固まっている状態か、多くの水分を含んでいるシャーベット状か、雪の下が凍っているのかなど見極める。
これらはどの状態でも滑りやすい。とくに雪の下が凍っている時は上から見えないので危険です。
またタイヤシャベルで除雪したすぐ後も、ショベルと雪の接点は氷が張ったように滑りやすい状態になります。

自分はどんな靴を履いているのか
皮靴は滑りやすいです。雪の時は出来ればゴム底などの滑りにくい材質のものに変えたい。
どうしても革靴で歩かなければいけないときは、むかし長靴のまん中に滑り止めに荒縄を巻いたけれど、それとおなじように布など滑りにくい材質の紐をまくといいと思います。紐が滑り止めの役目をする。

歩く時の注意
靴底の接地面が全体に雪に接するように歩く。
歩幅を狭く、ほんの少し足を開いて歩く。
早く歩かないで、ゆっくり雪を踏みしめるように歩く。
両手をあけておく。手を広げてバランスをとったり、もしもの時に手をついて、頭を打たないようにする。

歩き始めるときは「よし」と気合を入れてから歩き始める。

まとめると、
雪の状態を見極め、歩幅を短くして、ゆっくり、そっと、注意深く歩く、しっかりと一歩一歩踏みしめるように歩く、ということになります。