雹害についての総括 2001/7/30 午後10時

7/19日午後4時ころ、約10分間にわたって片品村の一部で雹が降りました。
曇ってきて一雨降るかなと思っていたら、急に落雷と強風と、大粒の雨と雹が思い切りふり、
瞬く間に道路が川状態になり、車の運転も出来なくなりました。道路脇に車を止めると、
屋根に雹があたり、バチバチ、カチカチと大きな音が続きました。やんでくれと心で叫びました。
結果、ひどいところは私の住む菅沼と隣の築地集落でした。70歳過ぎの人に聞いても、
こんなに大きな被害は初めてだと言っています。もちろん私も初めての経験でした。
雹を甘く見ていたのです。
あれから10日経ち、だいぶ心も落ち着いてきました。
役場や農協もこの被害について対策を立てて

くれているようです。自分でもどう対処していこうかほぼ方向は固まりました。
農協では災害対策資金を貸し出すようです。申し込みを受け付けています。

今回の教訓
このくらいの天災で驚いていては駄目だ。足腰の強い農家にならなければ…と思う。
雹にやられた作物は、それでも、強く生きようとしている、これはすごいです。素晴らしいで
す。

近くのこんにゃく畑に積もった雹 20分後
積もった雹

雄穂がでてもうじき房かきをするもろこしが全部倒伏した。
生命力は強いもので次の日は起きてきた。
倒れたもろこし

果たして普通に育ったものと同じように収穫を迎えられるか心配。

べったりのもろこし

葉が細切れになり、成育の大事なときに、多少は大きさに 影響したかもしれない。果たして甘みは…。
この暑さも手伝って8/1に初出荷を迎えます。
どうにか収穫にこぎ着けました。
葉がボロホロのもろこし

白菜はボロボロ。
これはもう普通には巻かない。これを全滅という。
結局出荷出来なくなりました。
はくさい全滅

りんごの表面に、10個以上のキズが出来た。りんごが大きくなると同じにキズも大きくなり、全てキズ果のりんごになります。3日目には雹のあたったところが、黒く変わりました。
南側がひどく、北側はきれいです。

キズだらけのりんご

7日経ってこんな感じです。もっとひどいのもあります。
南側からみたりんご

スモモはもう食べられるようになりましたが、こんなにキズが出来てしまいました。味はいいです。

すもものキズは深い

花豆の葉に穴があき、花がみんな落ちてしまった。減収は間違いなし。

花豆の花が落ちた

天気は人間と歴史が違う。天気すなわち自然にさからってはならない。
これが百姓の宿命、ま、また頑張るべー。
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